事業案内

みなさんが何気なく通る道や、駐車場。そのほとんどが、アスファルト舗装によってできているのではないでしょうか?
私達、成和建設はもともと舗装工事で成り立った会社。舗装もいろいろありますが(くわしくはWORKSのページにて)、ここではアスファルト舗装を特にとりあげています。
公共の道路のような大規模な工事から、一般家庭の庭や駐車場の舗装まで、どんな風に工事を進めていくか、またどのくらいの金額がかかるのかをぜひ紹介したいと思います。

舗装の構成

アスファルト舗装は、図のように、路体、路床の上の路盤(下層路盤、上層路盤)、アスファルト混合物による、基層、中間層、表層などで構成されています。それぞれの厚さは路床以下の土の状態や強さを測定したり、その道路の交通量などで設計されます。もちろん、厚さはまちまちで公共道路でも、上層路盤と表層だけで構成されていたり、さまざまです。
また、小規模の民間の駐車場などでは、そんな設計をするのにもお金が要りますので、私たちの経験によって舗装の構成を決定することがほとんどです。

ある交通量の多い国道の舗装構成

ある市道の舗装構成

※砕石やアスコンの~mmというのは骨材の直径を表します。数字が小さいと小さい砕石が主に入っていると思ってもらえればよいです。

個人駐車場の舗装工事

もし、庭を駐車場にかえたいと思われる場合、いかがでしょうか?
まず、庭が土や砕石敷きだったら、バックホウで掘削し、その土を舗装の厚さ分とりのぞき、高さを調整、ローラーなどで下がらないよう、よく転圧します。
そして、砕石(クラッシャランや粒調砕石)で路盤をつくり、乳剤を撒いて、アスファルト混合物で表層を仕上げ同じく転圧します。
転圧後は、手で触ってもやけどしないくらいに温度が下がればすぐに車が載っても大丈夫です。そこが、コンクリート舗装と違うポイントといえます。
そのあと、白いラインが必要な方は、ラインを引いたり、番号や車椅子マークなどをいれる・・・という流れです。

下の絵のような家の舗装工事をする場合

舗装構成を路盤工(再生クラッシャラン t=15cm)
表層工(再生密粒20mmアスコン t=5㎝)
と仮定します。

路盤工

砕石の路盤を小さいローラーで転圧します。ここの路盤は厚さ10センチでした。

狭いところは人力で砕石を敷き均し、さらに小さい転圧機(プレートやランマ―)で転圧します。

表層工

狭いところなのでアスファルト合材も人力で敷均しプレートにて転圧します。家の周りはハンドホールなどが多くて手間がかかります。

面積や、長さがある場所では、写真のようなフィニッシャーという機械を使用します。この機械を大きさがさまざまあり、一般道路などではより大きいものを使用します。

  • 掘削 72㎡×0.2m(20㎝)=14.4m3
  • 土の運搬・処分   同じく14.4m3 付近に処分地あり
  • 路盤工 厚さ t=15㎝
  • 表層工 厚さ t= 5㎝
見積書
項目 数量  単価(円) 金額(円)
掘削 14.4m3 1,200 17,280
土の運搬・処分 14.4m3 2,500 36,000
路盤工 72.0㎡ 800 57,600
表層工 72.0㎡ 1,650 118,800
小計     229,680
重機運搬費 1式   30,000
経費(約20%前後) 1式   60,320
合計     320,000
消費税 1式   16,000
総額     336,000

以上が見積もりになるわけですが、もちろんこれは一例に過ぎません。
たとえば、土を捨てる場所がすごく遠いのか、近いのか、アスファルトプラントから近いか遠いかなどで材料費や、重機運搬費に違いがあったりするのです。
場合によっては、掘削をする必要のないときもあります。 また、面積がよりおおきければその分単価も安くできるし、逆に少なければ高くなる場合もあるので一概に上記の見積が適合するわけではありません。
あくまで一例として考えてください。

もし、自分の家を・・・とお考えの方!お気軽にメールでも結構です。家や庭の状況と御連絡先を教えてください!!
すぐに当社スタッフが駆けつけ、お見積書をつくります!

成和建設株式会社 本社
担当:水落(みずおち)、上瀧(じょうたき)
TEL: 0955-63-4648 FAX: 0955-63-3788

メールでのお問合わせはこちら

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道路舗装の流れ

ここでは、実際道路をアスファルト舗装している場合どういう流れで行われているか、写真つきでご説明します。上記にもあるように、舗装構成や、その道路の施工条件はさまざまですが、基本的には下の流れが多くなるかどうかの違いです(路盤が何層もあったり、アスファルト舗装部分が何層もあったりしても・・・)。

道路舗装工事はそこを通る人たちや、付近の住民の方々にとっては、大変ご迷惑をおかけして成り立ってます。できるかぎり、それをすこしでも小さくしようと努力を続けていくつもりです!

もし、そうした状況になられたら、ちょっとだけ大目に見てやってください!
どうぞよろしくお願いします。


  1. 路盤の材料を供給する砕石場です。ここに注文し砕石を現場まで届けてもらいます。多くの場合10tダンプトラックでの運搬になります。
    写真協力:㈱タニグチ厳木工場

  2. 工場から運搬してきた砕石をこぼしている写真です。こぼす場所なども重要です。

  3. モーターグレーダーという機械で砕石を設計の高さまで平坦に敷均します。細長いボディの真中にブルドーザーのような排土板がついています。

  4. ロードローラーでよく締め固めます。ここで締め固めを十分してないと、アスファルト舗装をした後でわれたり、へこんだりといった悪影響が出ます。

  5. 路盤の表面をきれいにするためにタイヤローラーで締め固めます。このときローラーから散水したりしてより締め固めが効くようにします。

  6. 路盤の仕上がり(規定の高さになっているか、厚さは設計どおりになっているか)を検測しています。

  7. 現場密度試験の資料を採取しています。この試験で路盤がちゃんと締め固まっているかを判断するのです。

  8. アスファルト乳剤を散布しています。これは路盤とアスファルト混合物をくっつける糊の役目、といったらわかりやすいかな?これがかかったらえらいことです・・・

  9. アスファルト混合物のプラントです。
    ここでアスファルトや砂、砕石を混ぜ合わせた、アスファルト混合物を作り出し、ダンプトラックに載せて現場へ送り届けます。
    ちなみに私たちはアスファルト混合物の事を一般に「合材(ごうざい)」と呼んでます。
    写真協力:大成ロテック㈱佐賀合材工場

  10. ダンプトラックからアスファルト混合物(合材)をアスファルトフィニッシャーに移します。このフィニッシャーが平坦に仕上げる機械です。

  11. 温度管理を行わなければなりません。到着した合材は写真に記載されているように150度~140度くらいないと施工ができません。はっきりいって夏は地獄のようです・・・(汗)

  12. ロードローラーで敷均した合材を締め固めます。これも路盤同様十分締め固めないとあとでへこんだり、割れたりすることがあります。

  13. ロードローラーで初期転圧を行ったあと、やや温度が下がったらタイヤローラーで仕上げ転圧を行います。水も散布して温度を下げていきます。

  14. 温度さえ下がると、車が載ってもかまいません。触って「あったかい」と思うくらいならOKです。そのあと写真のように白線などを引きます。

  15. 舗装が完了すると、アスファルト舗装がちゃんと規定の厚さ、密度がでているかどうかを図る資料を採取します。これをコアーといいます。皆さんも道路に直径10㎝の穴があいているのを見たことがあると思いますが、それはコアーの採取あとです。もちろん検査が終るとちゃんと埋め戻します。

  16. コアーの厚さを測っています。ちゃんと設計厚さ40mmに対し、43mmあったみたいです。ほっと一息です。

  17. 道路に振った雨水が道路以外の敷地に行かないように雨水を誘導する、アスファルトカーブというものを設置しているところです。これも基本的にはアスファルト混合物です。アスカーバーという特殊な機械を使用して作ります。

これで作業は完了です。
だいたいの道路舗装工事の流れはわかりましたか?

上記のような田舎の道もあれば交通量の多い道路もあり、片側通行で工事を行ったり、その日1日でアスファルト舗装を仕上げ、開放する場合もあり、施工条件なども考えると単にアスファルト舗装を施工するにもいろいろな段取りがあります。ここでは記述していませんが、交通安全施設の設置や警備員さんの手配など・・・
私達工事を行うものは常に安全第一を基本においてがんばります。
どうぞ皆さんのご協力をお願いします!

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